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2025.05.12

中途採用

求職者の7割が応募の決め手にしている採用サイトってなに?

多くの調査で、求人情報を見た後に企業の採用サイト(キャリアサイト)へ遷移する確率は約7割と言われています。特に若年層ではより高く、67%の求職者が「応募前に企業の採用ページを必ず訪問する」と回答。ミレニアル世代に限れば68%が「応募前に自社サイトを見る」と回答しているデータがあります。

 

これは、求人媒体上の情報だけでは「社風」「職場環境」「働いている人」といった要素を十分に把握できず、応募判断の材料を補完したいという心理からです。ユーザー行動としても、求人票で興味を持ったあとに、より詳細で信頼性の高い情報を求めて公式サイトへアクセスする流れが一般的になっています。

 

近年、採用競争が激化し、人材の獲得難易度はかつてないほど高まっています。企業の採用力を左右する重要な施策の一つが「採用サイト」の整備です。本記事では、求職者に向けた採用サイトがなぜ必要なのか、その効果を整理し、具体的な事例を交えながら「採用サイトが企業の採用成功にどのように寄与しているか」をご紹介します。

 

 

そもそも採用サイトとは?

 

採用サイトとは、企業が「一緒に働きたい人」に向けて自社の魅力や募集要項をまとめて発信する専用のウェブページです。企業情報の窓口として会社のミッション・ビジョン、事業内容、社風やオフィス風景などを紹介し、求人媒体だけでは伝わりにくい“働くイメージ”を補完したり、職種ごとの仕事内容、応募条件、給与・福利厚生、働き方についてなどをわかりやすく整理し、求職者は採用サイトを通して「何をするのか」「どんな環境か」を具体的に把握することができます。

 

また、ブランディングとして動画や社員インタビュー、社長メッセージなどを通じて「この会社で働きたい」と思わせるストーリーを演出している企業も多く、これらを見て応募している求職者は入社後のミスマッチも少なく、定着率アップにも繋がっています。

要するに、採用サイトは「求人情報を発信するだけ」の場ではなく、企業と求職者をつなぐ体験設計の場、情報を集め、比較検討し、安心して応募してもらうための“総合的な採用プラットフォーム”と言えます。

 

 

採用サイト新設後の効果事例

 

以下、求人広告+採用サイトを新設したことで「応募数」「選考効率」「内定辞退率」などが大きく改善した実際の事例を5社ご紹介します。

 

飲食チェーンA社
アルバイト/店舗スタッフ(従業員30名規模)

【課題】

応募数が伸び悩み採用になっても入社6ヶ月以内の早期退職が35%と高かった。応募後の問い合わせ率も低く求人に使う費用対効果が悪かった。

 

【採用ページの工夫】

・店舗の内装・外装の写真はもちろん、働くスタッフの写真とオーナーのメッセージを掲載

・FAQセクションに「シフト例」「まかない」「制服貸与」など細かいQ&Aを追加

 

【効果】

採用サイトに掲載しているスタッフと同年代の方からの応募が増え応募数+140%UP

辞める原因になりそうなことをQ&Aに入れたことですぐに辞めることが減り早期離職率35%→18%DOWN

 

法人営業B社
正社員/営業職(従業員50名規模)

【課題】

応募数は毎月10件程度はあったが面接率が20%程度で実際に応募があっても会える方が毎月2~3名。採用が出るのは早くて3ヶ月に1名でスピード感がないことを問題視していた。

 

【採用ページの工夫】

・「トップ営業社員インタビュー」「成功事例紹介」「営業トークの舞台裏」コンテンツを追加

・目標達成や昇給モデルのキャリアパスを可視化

 

【効果】

同業他社で働いている方の応募や異業種でも営業経験のある方からの応募が増え応募数+167%UP

採用サイトで情報を開示していることで事前に会社のことを知ってもらうことができ面接率20%→70%UP

 

 

製造業C社
正社員/製造スタッフ(従業員200名規模)

【課題】

応募から工場見学の申込が毎月3名。見学後の応募率は良くて30%と毎月採用が1名出るか出ないか。採用が0名の時も多々あった。真剣度合いの低い方からの応募も多く面接設定まで平均7日程調整に時間がかかったりドタキャンもよくあった。

 

【採用ページの工夫】

・応募者が職場をイメージできるように工場内の写真と作業風景の写真を掲載

・1日の仕事の流れをわかりやすくセクション毎に記載

・オンライン面談の導入

 

【効果】

採用サイトに職場の写真を入れたことで見学後のイメージと違うということがなくなり見学後応募率30%→65%UP

採用サイト内にオンライン面談も受付することを記載したことで面接日程調整リードタイム7日→1.5日DOWN

 

介護福祉事業D社
正社員/介護スタッフ(従業員40名)

【課題】

内定辞退率が25%、入社3ヶ月以内離職率30%と低く、応募者との面接では情報不足から応募者との不一致もありその場でお断りされることも多かった。

 

【採用ページの工夫】

・1日のリアルタイムスケジュールを掲載

・現場スタッフの顔写真付きのメッセージを入れ、スタッフとの座談会の案内も掲載

・キャリアパス事例を記載

 

【効果】

採用サイトに現場スタッフの顔真付きメッセージを入れたことで一緒に働く人がイメージでき内定辞退率25%→10%DOWN

1日のスケジュールを載せたことで入社後に働き方に不満を持たれず入社3ヶ月以内の離職率30%→15%DOWN

 

IT・システム系E社
正社員/エンジニア(従業員30名規模)

【課題】

月間応募数は平均20名あるが求める人物像と違い面接に進まない方が80%と高く、自社のことや仕事内容などを見ずにエントリーする方が大変多い。面接後の辞退も60%と高く他社と条件を比較され負けている。

 

【採用ページの工夫】

・ペルソナを明確に記載し、スタッフの写真と業務内容や経験談を記載

・企業理念やMVVなど会社が大切にしていることを記載

・会社の特徴や雰囲気がわかりやすいように業務風景や社内の写真を多めに掲載

 

【効果】

採用サイトに会社の特徴などを載せたこととスタッフの経験談が良かったらしく月間応募数+181%UP

各職種毎のペルソナと業務内容を明確に記載したことで経験者応募率+339%UP

採用サイトを見てからエントリーいただいた方が殆どだったので情報のギャップもなく書類選考通過率10%→25%UP

 

これら5つの事例から明らかなように、採用サイトの充実化は「情報提供の量」ではなく「体験価値の質」を高めることが鍵です。業界・職種ごとに求職者が知りたいポイントを押さえたコンテンツを用意することで、応募数・選考通過率・定着率の三拍子揃った成果を実現できます。

 

 

手軽に採用サイトを制作できる採用支援サービス

 

低コストで採用サイトを立ち上げられる代表的なサービスをご紹介します。
機能や料金プランを比較して、貴社の予算・要件に合うものをお選びください。

 

①engage

費用:無料(一部有料プラン)
特徴:テーマカラーやテンプレート設定、SNS連携、メッセージ管理など基本機能は完全無料で利用可能。有料プランにアップグレードすると「エン転職」などへの一括掲載ができます。

 

②Jobギア採促

費用:初期費用240,000円~、月額50,000円~
特長:Indeed、Googleしごと検索、イーアイデム等の媒体連携と応募者情報の一元管理ができます。また、採用サイトは多彩なデザインテンプレート+オリジナルカスタム対応可能です。

 

③採用係長

費用:月額19,800円〜
特徴:独自ドメイン対応・スマホ最適化済み。テンプレートや採用管理機能を備え、コストを抑えつつ本格的な運用が可能です。

 

④HITO-Link リクルーティング

費用:初期費用350,000円、月額45,000円〜
特徴:オプションでLINE連携やカレンダー連携など追加可能。年間エントリー数ベースで料金が変動せず、導入後すぐに応募管理を始められます。

 

⑤re:work

費用:初期費用0円、月額30,000円〜
特徴:採用サイトの制作はもちろん、求人掲載も可能でその求人はIndeed、求人ボックス、Googleしごと検索、スタンバイ、career jetなどの多くの求人サイトに自動連携されるので低コストでの応募も期待できます。

 

ご紹介した中には完全無料で始められるものから、月額数万円~のプランまで幅があります。連携求人サイトの種類、オリジナルデザイン対応の有無、応募管理機能の充実度などを踏まえ、貴社に合わせた最適なサービスをお選びください。

以下採用情報は採用支援サービス⑤re:workを使って作成したものになります。
是非とも採用サイトを作成するにあたり参考にしてみてください。

 

採用サイトの制作に関することでご不明点やご相談したいことがございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

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